有田焼の歴史
有田焼は世界でも有名な磁器ですね。
佐賀県の有田町周辺で焼かれた磁器の総称で、硬く丈夫で、透明感のある白磁に、藍色や赤・黄・金など鮮やかな色が繊細にほどこされているのが特徴です。
古くから日本人に愛されてきた磁器ともいえます。
この有田焼は江戸時代の初期、肥前の有田で日本で初めての磁器として焼成されました。
それまでは中国製の磁器が一般的だった日本人にとって、白く、硬く、中国製品よりも安価な国産磁器はとても衝撃だったといえますね。
有田焼の誕生は17世紀始めといわれています。
朝鮮陶工のひとりが、有田で良質な磁石を見つけ日本で初めて白磁を焼きました。
初期の有田焼は白い素地に藍色一色の模様が多かったのですが、磁器発見から約30年後に赤を基調とした”赤絵”が生まれます。
その10年後にはこの有田焼がヨーロッパに輸出され始めます。
ヨーロッパに渡った有田焼は”IMARI”と呼ばれ、当時の純金と同じ価値で取引されていたらしいですよ。
ヨーロッパの王侯貴族の中には熱狂的なコレクターもとても多かったといわれています。
そんな長い歴史で完成された有田焼は三様式に分けることができます。
ひとつが
肥前有田で江戸時代に生産された、濃い染付と金襴手と呼ばれる赤や金の絵の具を贅沢に使った様式のことです。
もうひとつが
濁手とよばれる透明感と暖かみのある乳白色のバックに余白を十分に残し、極めて繊細な黒い線と色鮮やかな赤・緑・黄・青で大和絵的な花鳥風月を左右非対称的で描写的に描いた様式のことです。
中国にも多大な影響を与え、同様の作品が多数作られていたみたいです。
そしてもうひとつが
青みがかった地肌やくし高台、裏文様に特徴があります。
大名や幕府への献上品として完成度の高い格調ある製品に仕上がっていますよ。
そんな有田焼をあなたも活用してみてくださいね。
お祝いの贈り物にも最適だと思いますよ。